『本当はちがうんだ日記』 * 穂村 弘 | うたかたおもひ

『本当はちがうんだ日記』 * 穂村 弘

著者:穂村 弘
タイトル:本当はちがうんだ日記

武しゃん、

真ちゃん、

ミキさん。


わたしのまわりの読書家3強

そろって推薦したエッセイスト穂村さん


とうとう、彼の作品を読んでみましたよー!


こりゃ、たまらんね。

まず、冒頭。


私しか知らないことだが、実は、今ここにいる私は

「私のリハーサル」なのである。これはまだ本番ではない。


今の惨めさに、

これは人生のリハーサルだからさ、と耐える著者。

本番はもっと素敵になるんだってこと。


すごーいね、すごい!

電車の中でけらけら笑っちゃたよ。

自分にずっとあだ名がないことを悩む40代の人って・・・。


それも、

かなりねじくれてる。

かなりひねくれてる。


こんな人が大人でもいいのかと、

わたしはだいぶ安堵してしまう。

今もそうなのかどうかは未確認ですが、

2003年頃このエッセイの序盤らへん)は、

サラリーマンなのです、穂村さん!

しかも総務課長!!


名前も本名だろうし、

今となっては写真もかなりいろんなところでお見かけします。

あんなに世間とのズレに悩んでるのに、

羞恥心はどう動いてらっしゃるのだろう?

不思議な大人


わたしが彼の部下だとしたら、

ああ、この人、こんな風に仕事しつつも

ナッツのことで頭いっぱいなんだよ、どうせ。」と

猛烈に面白がって、観察してしまうだろうな。


人間らしい、この人は。

大人はみんなクールぶって大人を演じてしまう人が多いけれど、

とことん素直に話すってのも、よいでしょ。

あだ名がなけりゃ、淋しいし、

負のスタンプをためこんで、笑顔も醜くなるってことさ。


この人の作品は

もっともっと読まなければならない。

3強が勧めるのもわかるよ。

だけれども、

この人のエッセイを好きだという人は

わたしを含めて

多少、どこかひねくれてる人だと思います。

3強の方々、お気を悪くしないで、

あくまでも好意的に一癖ありのいい人ってことです。