うたかたおもひ -6ページ目

『サマータイムマシン・ブルース』

ポニーキャニオン
サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格)  

いやー、実にくだんなーい!!

でも、そこがだいすきさー!!


サヨナラCOLORの前に見たのですが、

近くで見ていた人と

笑いのツボが一緒で助かりました。

一人でゲラゲラ笑うよりも、

楽しさ倍増!!


B級映画の一級品!!

(矛盾してる、っていうつっこみはナシで)

「踊る大走査線」でおなじみの「ROBOT」が製作しています。

監督さんも一緒です。

踊るシリーズ、わたしはだいすきなのですが、

こっちのサマータイム・・・の方が好みですねぇ。


そこには、くたびれた笑いがたくさんあるんです。

チカラ抜けますよ~。


伏線!

伏線!!

伏線!!!


って、そういう緻密なお話

舞台の人ってそういう脚本書かれる方が多いのでしょうか?

三谷さんも

クドカンも

上田さんも、みんな。


もとはヨーロッパ企画の舞台を

映画にしたようですが、

これの舞台版って、どんなのでしょうか???

かなり興味津々!!


追記。

目黒シネマ、

来週はなんと緊急で竹中直人監督がいらっしゃるそう。

なーんだー、わたしは、暇なくせに忙しくていけそうにないぞ!!

トークショー聞いてみたかったなぁ。

それにしても、

永積在るところに竹中在りですな。

『サヨナラCOLOR』

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昨日、観にいった映画のひとつがこちら。

竹中直人監督の「サヨナラCOLOR


原田知世さんが、

むちゃくっちゃにかわいくってかわいくって。


竹中さんと同級生の役どころなんだけれども、

思わず「そんなわけないでしょ!」とつっこみたくなるくらい。


ストーリー自体は、

ものすごくシンプルです。

うた通り。


何よりも

男の子の夢が詰まっているといった感じでした。


事前にいろいろ知識を詰め込みすぎたせいで、

あ!ここにも、あそこにも!!ってな風に

ちりばめられたミュージシャンをついつい探してしまって、

前半は気もそぞろ。


最後は集中していたけれど、

それは何よりも海の映像のせい


由比ヶ浜


監督は鎌倉の海にこだわったみたいです。

それが手伝ってとにかく美しい海。


由比ヶ浜


自分が鎌倉の海に行った時の気持ちが

ぐんぐん蘇ってきてしまって大変でした。


いつものいいうた、

永積くんの歌声忌野さんの声がプラスされた

映画用の「サヨナラCOLOR」は

いい声いい声が奏でる

いいうたで、

それだけで胸が苦しくなりそうでした。


また、海に会いたくなってきてしまっています。


あの

あの匂い

あの


そしてなにより

あの音たち


そういういい恋しさを思い起こさせてくれた

3月初めの映画。

ひとり、気ままに。

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名画座

リーズナブルに良い映画を2本も観られる、

それはそれはとっても素敵な施設


恥ずかしながら、

わたくしこの年になるまで、

名画座の存在を知らずに暮らしておりました。


今日はひとり、気ままに名画座へ。


人の少ない映画館は大好きで、

そこでひとりぽつんと観ていると

なんだかとてもリラックスできるのです。


今日行った目黒シネマ

月曜ということもあってかなりのガラガラ具合。


券売機で

人生最後であろう学割チケットを購入。


映画開始時間をまったく無視して

変な時間に着いたせいも手伝って、

ロビーには人っ子一人として居ませんでした。


椅子にかけ、

公開中のパネル展示をみたり、

アンケートを書いたり、

持参の文庫を広げたて時間が過ぎるのを待ちました。


こういう何でもない時間、だいすき


しんと静まり返るロビー

あんまりにも身を潜めるのが上手かったせいか、

途中、受付のお姉さんが様子を確認しに来るくらい。


ロビーには

リュミエール兄弟のシネマトグラフから始まる

映画の魔法についてのお話が掛けてありました。

魔法の詳細については

みなさま、現場でお確かめあれ!


帰り道。

すっかり映画の魔法にかかってしまったわたし。


駅のホームで

よく見たことのある男の子とすれ違って、

ぼんやりと「後輩の男の子だっけ?」と勘違い。

話しかけようかと思ったけれど相手は電話中。

男の子もわたしに気づくもずんずん歩くので、

さして仲良くしていなかった子なのかも?

(現にこうして名前も思い出せないわけだし)

と考え直して電車に乗りました。


映画のことで頭いっぱいだったのです。


電車内で、

ゆっくりと現実の世界へと帰ってくると、

さっきの男の子が誰だったのかが判明!


そりゃ、あの子もずんずん歩くよなー、と納得。

よく見た顔のあの子は、

後輩でもなんでもなくって、

一時期、わたしがよく見ていた

ドラマに出ていた俳優さんだったのでありました。


よかった、むやみに話しかけないで。

時間泥棒、現る?!

3月始まったばっかりだというのに、

目がまわる忙しさ。

今日は実際にも目がまわった。

下降してゆく、視線

あ、それって、眩暈って言うの???


会いたい人たちにも

会いに行けず、

しておかなければいけないことも

山積み。


うーん、うーん。

どうして?

ちょっと前までは

ぽわーんと暮らしていたのに!

 

1日は24時間、

同じだけ流れているはずなのに。


余裕がないのは、ちと、いかん。


さては?!

時間泥棒、現る?!


キミを想って、

お昼過ぎ、

雨と雨の間に夕飯の買出しに出かけました。


冷えっ冷えっの外気を想像していたけれど、

外に出てみたら、

意外や意外!

ほのかに暖かく

まさに春の匂いが満載!!


こうやって

雨が上がるたびに

少しずつ暖かくなってきている、最近です。


スーパーには

もう菜の花が並べられていました。

でも、まだ、少しお高め。

時期がくれば、もっともっと安くなるから、

それまでもうちょい我慢しなきゃと思って断念


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今晩は、
ラム肉の野菜炒め
煎り豆腐の卵とじ
コンソメスープ
アスパラのサラダ

料理の間も
頭の中はキミのことでいっぱい。

一緒に食べたかったな、とか
一緒に春の訪れを喜んだりしたかったな、とかさ

こんなことなら連れて帰ればよかったよ。

今日はどんな料理をつくっても
どこかでキミのことで頭がいっぱい!

どうしてくれよう、
菜の花くん!!

菜の花を料理に使うと
それだけで、
春の彩り香りが広がるの。
緑に黄色のボディも素敵。
炒め物にも
スープにも。

こんなことなら
ほんとに
連れて帰ればよかったなぁ

『ハチミツとクローバー』 * 羽海野 チカ

著者:羽海野 チカ
タイトル:ハチミツとクローバー (8)

久しぶりの少女漫画に、

いっちょまえドキドキするの巻。


ええ、キャラじゃないってわかってますとも。

夜中に始まったアニメを

何回か観ていて、

そっから友人に漫画を借りて、

そりゃあ、もう、どっぷりと。


わたしも女の子だったんだわ


はぐちゃん

あゆ

キュート&ラブリー!!


そんで、

安易にオザケンのCDひっぱりだして聴いてみたりして。


メガネ男子にも

くらりですが、

やっぱり

森田先輩

くらり


物語のところどころで入る

主人公の言葉たち

詩みたいで、

すきなのです。


葛西臨海公園の観覧車のところね、

ラピュタの歌詞使ってるのです。


世界が

美しいのは

君をのせて

回っているからとか

たしか

そんな歌詞だったな

なんて

思い出しながら

君のとなりで見る

夕暮れは

やっぱり

胸が苦しくなる程

きれいで

------きれいで


これを少女漫画っていうのだ!


aoi


はぐちゃんの

蒼井優ちゃんにもたまらんのです。


クローバーの季節までは

まだまだあるけど、

ホットミルクにはちみつを加えて

もう少しだけ、

ドキドキしてよう。


『いなかのせんきょ』 * 藤谷 治

著者:藤谷 治
タイトル:いなかのせんきょ

あー、おもしろかったぁ。


感想はこの一言に尽きるのです。

おもしろい、おもしろいって書評で書かれていたので、

たーんと期待して読んだのです。


そういう前評判を聞いてしまうと

期待だけが先走ったりして、

言うほどじゃなかったなー」って思ってしまうことが

多いのですが、

それは、大袈裟な書評が多いのか、

書評者とわたしの温度差が開きすぎているのか???

これは、文句なし!


おもしろいの一言に尽きるのです。


どこかの田舎で

今日か明日にでも

起きていそうな選挙のお話


噺家さんの語りで物語りは進行していきます。

わたしの中では勝手に桂文珍さんに

 ナビゲートしてもらっているつもり。

 というのも、文珍さんが書評でこの本に太鼓判を押していたので


小さい頃、

父とよく見た映画の「釣りバカ日誌」を思い出してしまいました。

そういう平和なお話なのです。

安心できる、そういう物語なのです。


おもしろおかしく書いてあるけど、

選挙の真髄はきちんと書かれていて、

こういう選挙が

国レベルでできればいいな、と

政治に想いを馳せることのできる小説でもあるのです。


次回の選挙はいつでしたっけ?

あと半年発売が早ければ、

もしかしたら、あの9月の選挙

投票側の心構えも何か変わっていたのかも?

潔癖さ故。

誰かのため

自分が泣くのは構わない

すごく痛くてつらいけど。


自分のため

誰かが泣くのは、

死にたくなるほど耐えられない


どうしてだろう?


結局、

わたしがバカみたいに潔癖なだけなのだ。

それも、上っ面の。


誰かを傷つけずに

生きていけるだなんて、思っていない。

そんな風に思うのは、

傲慢だって、ちゃんと知っているもの。


わたしは目が悪い。

視力、0.07の世界で生きている。

眼鏡の向こうに

ちいさな背中があって、

あるはずなのに、

ぼんやりしていてよく見えない。


どうしてなんだろうか?


潔癖さ故

曇りを直さねばならない。

暗やみの色。

やっぱり、雨の神様に気に入られた模様。

昨日までは、

ぽかぽかだったのに。

灰色の空、

雨は夕方からでした。


人気がまるでない、

ゴーストタウンとはちょっと違う。

近未来的な建物ばかり、

ガラスばりのでっかい建物ばかり。


なんとなく攻殻機動隊の未来っぽい。


東京テレポート駅から

日本科学未来館への道のり。


早起きして、

大平さんのゲージュツを見学に。


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館内は小学生の遠足、

じじさま、ばばさまの見学ツアー、

などとぶつかってくたびれ賑わい。

久しぶりに「前ならえっ」って耳にしたっけ。


外壁、内壁、ほとんどがガラス

こんな木の葉のようなモチーフが天井にずらり。

ちょいと不思議空間


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膨大な空間にぽかんと浮かぶ、
でっかい球体

外から観た地球が上の蒼い方
ガガーリンが目にした方。
下は現在の温暖化状況
サーモグラフィかなんかで表したもの。
けっこう、オレンジ
科学の進歩の展示と
温暖化の進捗状況の展示は
なんとも言えずジレンマだらけ。

歴代の宇宙飛行士の写真
稀に本人のサインも添えられて
が、ずらりと並ぶガラス壁には、
ライカはいたけど、
ベルカストレルカは名前だけで
写真はなかった。

で、ながーいながーい前置きあとに、
メガスターの感想ですよ。

もう、ぽわーんとなるしかなかったのです。
レイ・ハラカミの音源と共に、
原田郁子ちゃんの声がまた、
心地よすぎて。

見えないところにも、
無数の何かが存在している宇宙空間。
人間は、見えない何かを科学の力を使って
見ようとしてきたけれど、
でも、ほんとうに無数
ほんとうに無限に広がってるって言ってました。

それは宇宙の話だったけれど、
なんだか、
人間の話のようでした。
永遠につづく話のようでした。

要するに、哲学の領域。

うん、
哲学の領域。

家庭用でもいい、
メガスターを買ってしまいそうで、怖い。
ほんとうなら、
生の夜空で楽しみたいところだけど、
あんだけ明るい空してたら、
オリオン座が精一杯だもの。

『冷や汗の向こう側』 * 三谷 幸喜

著者:三谷 幸喜
タイトル:三谷幸喜のありふれた生活 4 冷や汗の向こう側

出るたびにわくわくしてしまう。

三谷さんのエッセイはそういう作品です。


エッセイだからといって、

すべてをさらけ出しているわけではないでしょうけど、

分析力のある人だけに、

とても冷静にご自身の状況をつづられています。


このドラマは当たりが悪かったなど当然に書かれます。

そこがこのエッセイのいいところ。


野沢尚さんが亡くなったとき、

そしてそのお葬式のとき、

このふたつの文章はとても巧く

ホロリと泣ける仕組みになっています。


誰の人生も

終わったときには、

必ず誰かに影響を及ぼしているんだな、

と、わかりきったことを

この文章を通じて改めて感じてしまいました。


おまけの、

清水ミチコさん×和田誠さんの対談もまた、よろし(笑)


三谷さんもぱちかにはまってるらしい、

わたしも訓練、訓練。

なんだか嬉しい共通点の発見です。